ファン感謝デーに岡田彰布さん帰還。その繋がりと、藤川監督が語った“原点”
ファン感謝デーの会場に、ふっと温度が上がるような瞬間がありました。レジェンドと現役が並ぶイベントの中で、背番号「16」が映し出されたとき、あの独特のざわめきがスタンドに広がっていく。大きな声ではなく、誰ともなく漏れた「おぉ…」という喜びの空気。
岡田彰布・前監督が、久しぶりにファンの前へ姿を見せた瞬間でした。その後のOB会で届いた藤川監督の挨拶の言葉が、この日の物語を静かにつないでいきます。
岡田さんの登場で、甲子園の空気が確かに揺れた
岡田彰布・前監督。日本一から2年、静かにチームを離れていた人がゆっくりとグラウンドへ戻ってきた。その“帰還”をファンは本当に自然に受け止めていて、なんだか温かい光景でしたね。
レジェンドOB戦は軟式球でのエンタメ仕様。なのに岡田さんは、解説席で相変わらず語彙が鋭い。
空振りに対しては「今のはマジの空振りですよ」、死球に対しても「現役の時もあんなんやったからね」
ちょっと笑えて、でも妙に説得力があって、“岡田どんでん節”は健在そのもの。
レジェンドたちのゆるい真剣勝負の中に、あの独特の“観る目線”がさらっと混ざっている。
ファン感謝デーなのに、ちょっとだけ野球が引き締まる。そんな空気がありました。
OB会で藤川監督が語った“つながり”
ファン感のあと、大阪市内のホテルで行われたタイガースOB会で、藤川球児監督が挨拶に立ったというニュースが流れてきました。その中で藤川監督はこう語りました。
「2年前に岡田前監督が優勝されて日本一まで導いたチームが基本です」
ファン感の明るい雰囲気とは少し違う、でも“今日だからこそ自然に聞こえる”重みのある言葉。数時間前に見た岡田さんの姿と、藤川監督のこの一言が、ふっと線でつながったように感じました。
ファンの前で久しぶりに姿を見せた岡田さん。その数時間後、OBの先輩として言葉を受け止める藤川監督。“伝わり方は違っても、同じチームの歴史の上に立っている”そんな空気が今日の甲子園には確かにあったのだと思います。来年もまた岡田さんがふっと姿を見せてくれたらいいですね。その日までに、藤川監督のチームがどんな一年を積み上げるのかも楽しみです。
みなさんは、今年のファン感、どの瞬間がいちばん心に残りましたか?




