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【語録紹介】2日連続のどんでん解説!! 岡田彰布が見抜く阪神の今、「その一言」に込めた現場の真理と笑い

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試合前「これからタイガースは屋外球場が続くけど、試合よりも練習がしんどい。練習時間のほうが暑いから…」と、淡々と語る岡田彰布顧問の口調には、猛暑の中でユニフォームを着続けた者だけが知る重みがあります。試合の裏でどれほどの準備が積み重ねられているのか、テレビの画面越しでは見えない部分を、何気ないようでいて実は選手を思いやる温かい一節でした。そんな中で話題は大山悠輔選手に。「開幕からずーっと調子は良くない」と語りながらも、それ以上の追及はせず、断定もしない。責めるような言い方ではなく、見守るような口調でした。どこかで“爆発する時”が来ると信じているような、そういう沈黙もまた、岡田さんらしい優しさ。

前川選手に代わり豊田選手がスターティングラインナップに。その流れで左打者の調子について話が及ぶと、「桧山とか調子悪くなるとドアスイングなるから、その時はよく左投手ぶつけてました。バットが遠回りするから、逆に左投手のスライダーはバットが届くんですよ」と、実戦的な観察を交えて説明。これはもう、指導者というよりも“読みの職人”。言葉の裏に、実際に現場でそうやって戦ってきた重みがあって、ただの技術論ではないんです。

そして試合中の一コマ。初回、増田陸の打球に「これ行ったね」と即座に判断したものの、風に押し戻されフェンス手前で失速。解説としての鋭さは見せつつも、読みが外れた瞬間にも淡々と笑って受け入れる姿に、余裕と野球に対する敬意を感じました。続けて「立ち上がりに2本とも逆方向に打たれたので、坂本もインコースを攻めた。大竹もしっかりとコントロールしていた」と冷静にバッテリーの意図を分析。坂本選手についても「元々インコース得意。腕が短いから、窮屈にならない。本人もわかってるから、バッティング練習からインコースばっかりや」と、技術と個性を合わせた分析を披露。腕が短い、という表現は、普通ならどこか引っかかりそうなところですが、どんでんが言うと不思議とポジティブ。本人もわかってるという含みもまた、坂本選手との関係性を感じさせて、なんともほっこりしてしまいます。

その大竹投手についても、「大竹が現役ドラフトのリストに居たのでびっくりした」と現役ドラフトを振り返り、「早稲田大学から知っていたので、注目はしていた。現役ドラフトで決まった後も小宮山監督からも電話もらったよ、確か」と裏話を語るあたり、監督と選手との縁はいつも思いがけないところでつながっているのだなと感じさせられます。

「監督はいつもフラット。いつもどおりでええんよというメッセージだととらえていた」と、大竹投手からのコメントを伝え聞いて「この試合は大事やからとか、試合前にミーティングしたことは一度もなかった」というエピソードも、 ” 信じて任せる ” という岡田監督の哲学を象徴しています。にもかかわらず、リーグ優勝後のビールかけでは「今日は予行演習。(日本シリーズで)今年もう1回やるよ」と選手の心を軽く、しかししっかりと掴む。こういう言葉のセンス、たまりませんよね。

岡田顧問からの選手評も続々と飛び出します。「今年の近本、猛打賞多いのに3割行ってないもんなあ」と、データに基づいた鋭い指摘。良い数字が出ていても、その裏にある波の大きさを見逃さない。そして、「肩強い割に守備位置が浅いんですよ。バウンド合わす自信がないから一歩前になる」と語る小幡選手へのコメントは、まるで守備コーチのような的確さ。「小幡は打球にぶつかる」という独特の表現も健在で、これは“間を取れてない”ということだと説明されていて、昨年木浪選手が使われていた理由にも自然と納得がいきます。

そして、最後にはチーム全体への辛口も。「阪神は得点圏打率3割いない」「1、2番がこんだけ塁出てたら(クリンナップは)もっと打点多くていい」。数字に裏打ちされた冷静な分析ですが、そこにどこか悔しさのような、期待ゆえの歯がゆさがにじみます。今の阪神が“あと一本”に泣いていることを、ファン目線で代弁してくれているようでもありました。

===続き===

「大山は打撃にしなりがないでしょ?去年何回言うたかな、(大きくなり過ぎるなら)ウエートトレーニングやめろ言うたんだけど、本人はやってませんって。やってなかったらあんな大きくならんやろて」「筋肉付けすぎ、しなやかさがない。筋トレやめろ、いうたんやけど」さらに「グリップがホームベースに被っている。スイングがスムーズではない」と、技術と体作りの両面からの徹底指摘。打席に立つたびに、岡田顧問の“去年の警告”がよみがえるようです。それでもきっと、どこかで爆発してくれるはずという期待も抱きつつ、岡田さんの口調が優しすぎないところに、逆に本気の愛情を感じるのです。

その一方で森下選手には、「しゃくりあげるように引っ張るとバッティングを崩す」と技術面への注意喚起。「去年、一昨年も調子悪いときは2軍などに行って打席に立っていない。1年間やったことがないから…」と続け、「年間通しての修羅場を経験していない若さ」を感じさせるコメントも。これは期待の裏返し。1年通してしっかりやれる選手になってほしいというメッセージでしたね。

試合中のワンシーンでも、5回大竹投手のバントを試みる打席で「これはバスターいかなあかん。これだけチャージしてきたら苦しい」と断言し、続けて「バスターいけっ!」とマイクに向かって叫んだあたり、まさに“解説を超えた采配”。そのバスターは空振りに終わったものの、「三振でもいい。バントよりもバスターの方が可能性がね」と、データだけではない“野球の読み”が冴えていました。

そして、佐藤輝明選手が一塁に出ている場面で、「ギャンブル、ギャンブル、ギャンブル」と3連呼。「こっから下位打線、連打続かないしな」と続けるあたりは、決してネガティブではなく、“今の阪神打線の現実”を見据えたうえでの言葉。スタートを切らせるかどうかの判断ひとつにも、戦況と選手特性の両方を考慮する采配?でした。

糸原選手に代打を送る前に巨人が左投手バルドナードにスイッチした場面では、「糸原言うてないのに、左に変えてるよ。こりゃいかん。なにをしてるの、恥ずかしいよねぇ。豊田そのままやんか」とバッサリ。これは巨人側のベンチに向けた一言ですが、立場を超えた言葉なのに妙な説得力があるのです。また、巨人の攻撃について「得点圏は作るが、得点源がない」と一刀両断。巨人打線への分析も抜かりなく、「焦りでしょうね」とエンドラン失敗をズバリ切って捨てる。味方には愛情を持って、相手には冷静な観察を。敵味方問わず、野球そのものを深く見つめるその姿勢が、岡田顧問らしさですね。

8回には森下選手の本塁突入がリクエストでセーフに覆り、その後阿部監督が退場に。「審判もマイクで説明すればいいのにね。説明しとったら監督も退場しとらんよ」「こういうときは説明せなアカンわ。アウト、セーフの局面じゃないからね」と、静かに、しかし確実に怒りを滲ませていました。岡田さんが審判に対してここまで語気を強めるのは珍しく、「俺の時は歓声で説明が聞こえなかっただけやけど、あんな簡単にアウトがセーフになったら俺でも聞きに行くか分からんわ」と、自らの経験まで持ち出すあたり、本気で“野球の公正さ”を守りたいという思いが伝わってきました。

今日もまた、岡田顧問の言葉が胸に残る。筋肉の話も、ギャンブルの判断も、審判への一言も、全部“野球をよくするため”の言葉。厳しく聞こえても、そこにブレはありません。阪神を愛し、野球を愛し、選手を信じてきた人の発言だから、私たちファンは今日も「そうなんや、なるほどな」と、深く頷いてしまうのです。

#阪神タイガース #岡田彰布

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東京-大阪を行ったり来たりのあらふぉーです。幼い頃から阪神ファン、2024年よりブログ始めました。選手への深い愛情と独自の視点で、ファン目線の選手応援投稿を続けていきます。
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