【動画紹介】石井大智投手がメジャーを目指すーーただこればっかりは、行く・行かないではなく、タイミングの話
石井大智選手が、将来的なメジャー挑戦の意思を宣言しました。この話題を見て、まずは「もうそんな話が出るんですね」と感じた方も多いのではないでしょうか。ただ、少し時間を置いて考えてみると、これは「いつ行くのか」「行くべきか」という話よりも、もっと別のところを考える話なのかもしれない、そんなふうに感じています。
メジャー挑戦には、成績や年齢だけでは説明しきれない、何とも言いにくいタイミングがあるように思えます。
一番勢いがある時?
大活躍している時ほど、ファンの気持ちは「まだ見たい」「今じゃない」に傾きがちです。調子が良ければ良いほど、その選手がいない阪神を想像するのは、なかなか難しいものです。球団の側も、きっと同じではないでしょうか。まだその選手を中心に戦っている間は、簡単に送り出すという判断には、なりにくいように感じます。
「今が一番評価が高いから行ける」という単純な話ではないように思えます。
もう十分、阪神を支えてくれましたよね」と思える時
一方で、長い時間チームを支えてくれて、たくさんの場面を一緒に見てきて、「ここまで本当にありがとう」「選手の夢も叶えてあげたい」と自然に思える瞬間もありますよね。
それは、成績が落ちたから、という話ではありませんし、役割を終えた、という感じとも少し違います。若い選手が少しずつ出てきて、チームとして次の形が見え始めて、その選手が担ってきた役割を誰かに託しても大丈夫そうだと感じられた時。
そういう時に初めて、「行ってこい」「次の舞台でも応援しています」と思えるのではないでしょうか。
球団とファン、両方のタイミング
この「送り出せる空気」というのは、選手の気持ちだけで決まるものではないように感じています。球団の側が、これまで頼ってきた形から少しずつ離れようとしているかどうか。そしてファンの側も、その変化を受け入れて、次の物語に進む準備ができているかどうか。この二つが、ちょうど同じタイミングで重なる瞬間が、きっとあるんだと思います。
言葉にするのは難しいですが、「空気が変わる時」というのは、確かに存在するように感じています。今メジャーで大活躍している、今永投手や山本由伸投手はまさにそれを感じます。送り出され方もメジャーで活躍するバロメータのように思います。
阪神タイガースという球団
今の阪神という球団は、一人のスターだけで前に進むチームではないように思います。はえぬきの選手をしっかり育て、それぞれ役割を少しずつ次へ渡しながら、形を変えていく球団だと感じています。
だからこそ、一番輝いている瞬間ではなく、「ここまで本当に阪神を支えてくれましたよね」とみんなが素直に思える時に送り出すという選択ができるのではないでしょうか。
それは、勝つための判断であると同時に、これまで積み重ねてきた時間への敬意でもあります。今回のニュースも、そんな阪神の時間の流れの中で、いつか来るその時をゆっくり考えていく話なのだと感じました
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【メジャー志望を表明】石井大智投手が契約更改!今年の漢字一文字に加えて、来季の目標や意気込みを語る!阪神タイガース密着!応援番組「虎バン」ABCテレビ公式チャンネル参照 Video Description
阪神の石井大智投手(28)が契約更改に臨み、今季年俸8200万円から1億1800万円増の2億円でサインした(推定)。プロ5年目の今季は53試合に登板し、1勝0敗36ホールド、防御率0.17。プロ野球新記録となる50試合連続無失点を達成し、チームのリーグ優勝に大きく貢献した。




