【語録紹介】今週2度目の岡田顧問と鳥谷さんのw解説。どんでん劇場ふたたび開幕!岡田顧問が語る「エラーの真実」と「結果論の罠」
交流戦もいよいよ終盤。解説席にはおなじみの“どんでん”こと岡田彰布顧問と鳥谷敬さん。早稲田出身コンビの再会に、番組冒頭からどこか温かい空気が流れます。「ここは割り切って、いい形で2試合を終わって、リーグ戦に入りたいところやな」と岡田さんが静かに口を開くと、空気が一気に“阪神の空気”に変わるのを感じます。解説席では恒例となった【ええやん】【何してんねん】の札にノリノリで応じる岡田さん。そんなフリップ渡すなって!と視聴者は皆思いましたが、岡田さんのまんざらでもない笑顔になります。暑さに少しふっくらされたお姿で、岡田さん大丈夫かな?との声も飛び交う中、どんでん節の口火は切って落とされました。
初回から打線がつながる阪神。佐藤輝明選手の中前打には「強引にならずに軽打で行きましたね。上沢とは初対戦やし、1点ずつ行った方がええ」と冷静に分析。佐藤選手の守備位置について問われると、「サード以外眼中になかった。本人がやりたいって言うんやから。主軸やし、どこかで固定してあげんと」と、若手への信頼を滲ませる姿も印象的でした。
小幡選手のタイムリーには鳥谷さんが「【ええやん】出しましょうよ」と促すも、「まぁまぁ…」と渋い反応ながらも「真っすぐ系に絞って一発で仕留めた。打球も伸びたな」と評価。守備面では厳しく、「小幡の守備、ぶつかるんよ、バウンドのええところに入ってない」と冷静な指摘。鳥谷さんは「最後が固くなって手が伸び切った状態で捕球に入ってる。柔軟性がないと、ミスをミスのまま終わらせてしまう」とし、「守備の柔らかさは経験でしか得られない」と静かに補足されていました。この2人の役割分担、本当に絶妙です。
リードしながらも、2回裏の盗塁失敗から流れは微妙に変化。岡田さんは「なんで初球から走ったんや…初回3点取ってるんやから、あと1点ずつで相手は諦めるとこやのに」と戦術面を疑問視。リプレイ検証では「審判が出てくるのが遅い。検証が長いとジャッジはだいたい覆る」と予言し、それが見事に的中。試合を読む“野球脳”は、今も健在です。
試合が進むにつれ、話題は場面を超えて自由自在に。秋広選手の打席から、話はなぜかリチャード選手へ。「リチャードて1軍で打てるか思たけどなぁ。三振多いし、ソフトバンクも何年も言うてるんよ」とズバリ切り込み、「ファームのホームラン王は1軍じゃあかん」と語る岡田さんに対し、鳥谷さんは「失敗を次に活かせるかが大事。能力頼みにせず、状況判断ができるかどうか」と語り、2人のアプローチの違いが鮮明に浮かび上がりました。
守備の場面でも、解説陣の意見は交錯。上沢選手のピッチャーゴロ悪送球に「ショートがカバーやろ」という岡田さんに、鳥谷さんが「セカンド見てたように見えました」と言うやいなや「いやいや、そんなんショートに決まってるやん」と一刀両断。雰囲気が悪くなったところで鳥谷さんの解説ぶりを聞かれた際に「結果論は言わんように。後付けばっかり見てると野球分からんようになる。読みを持って先を考えとかんと」と鳥谷さんへのアドバイスを送るあたり、師弟と負けず嫌いが交錯しているように感じました!
投手の継投に関しても、実況の「ブルペンの調子は…」という問いに「そんなん聞くなよ。ええから入れてんねん」とぴしゃり。また「今年の桐敷は奪三振が少ない」とのコメントの後に3者連続三振で決まずい空気に。「湯浅はたまたま抑えてるだけでずっと良くはなかった」とも漏らし、徹底して“事実”と“体感”で語る姿勢に、ベンチにいるかのような臨場感がを漂わせていました。
最後は大竹投手の話題。初回の2死満塁の打席でのあっさり2ストライクに追い込まれたシーンについて、「大竹、知らんぷりして三遊間狙ってますよ、打てない打てないって見せかけて狙ってますよ、そういう選手です。今のん、決めてほしかったですね。」と口調は優しくも熱く、大竹の投球姿勢に目を細めながら、緊急降板には「去年もああいうのあったよ、及川のマメが。ええピッチングしてたのにな」と
===続き===
昨日の試合からのながれで画面に石塚選手の顔が映るやいなや、「昨日のやつか」と、家のリビングでテレビを見ているかのような“身内トーン”でつぶやくと、そこから先はいつも通りの“どんでん節”。「石塚は一発もあるけど併殺もある。ここは嫌らしい左の方が嫌やな。外国人投手やし、周東もいてるのにな」「石塚はネクストにも入ってなくて、慌てて出てきた」と事前の準備にまで踏み込んでしまうあたり、目の付け所がやはり独特。見逃し三振に倒れた瞬間、「ネルソンは助かった」とぽつり。何気ない一言が、勝負の分岐点をズバリ突いていました。
そして今回特に印象深かったのが、“選手への敬意”についてのやり取り。アウトになった場合に備えて選手を準備するなどの采配について、「バッターに失礼やって。アウトになったら誰々に交代とかいうのは」と語る岡田さんに、鳥谷さんが「アウトを予想してネクストを置くっていうのは…」と控えめに応じると、「ダメダメ、選手に失礼やから」ときっぱり。どこまでも選手目線、どこまでも現場目線。チームを率いた人にしか言えない一言に、開設席の空気がふっと引き締まりました。
終盤、岩崎投手のゴロ処理がセーフになった場面では、「今のはエラーよな?」とすかさず岡田さん。鳥谷さんも「エラーですね」と即答すると、「記録員がおかしいねん。ヒットかエラーかでタイトルに関わってくるのに」と、“記録員批判モード”に突入。「最近エラーが減った?それは記録員が甘くなっただけ」と言い続けてきたどんでん節が、またも回り出しました。今日の試合は、岡田顧問に記録員トークのきっかけを与えすぎてます!
そしてもう一つ、ピッチャー起用についても、いつになく熱い口調で。「1点差2点差で負けてる時の終盤のピッチャーを作らなあかん。だから登板数が偏ってまうんや」と“勝ってる時のブルペン頼み”に警鐘を鳴らすと、続けて「こんだけ防御率ええのに、今年セーブもホールドも誰もタイトル取れへんよ。俺は去年桐敷に取らしたったけどね、なんか寂しいねぇ」と少し寂しげな声も。「球児にセーブ取らすために、(打撃陣に点取り過ぎないように)三振のサインも出したもんよ」と語るあたりには、監督として選手に“花を持たせる”配慮と、ひとつの成績の裏にあるドラマへの思いがにじんでいました。
試合の流れより、ベンチの思惑。記録の数字より、選手の気持ち。画面の奥にある“目に見えない野球”を、まるで当然のように言語化して放送に乗せてくれる岡田さんの解説は、ただの“コメント”ではありません。色々と賛否両論ありますがこれからも楽しみです!
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