TORACOダンスから感じる「六甲おろし」の変化の今と、ファンのDNAに刻まれた原点。勝ったら歌う、負けても口ずさむ。
TORACOダンスで耳にする「六甲おろし」や、「みんなで六甲おろし」など、ずいぶんポップにアレンジされていますが、それでもあの旋律が流れると、ファンの血が騒ぐのを感じます。やっぱり「六甲おろし」は阪神ファンのDNA。今回は、その歌詞の意味を改めて紐解きながら、歴史とともにご紹介していきます。
「六甲おろし」歌詞検証
六甲颪に颯爽と
まず冒頭、これだけで勝った気分になります。六甲山から吹き下ろす風、すなわち「六甲おろし」は、阪神間で育った人間には身体に染みついた自然現象。それを受けて颯爽と現れる我らがタイガース。この導入だけで、勇ましく、まるで映画のオープニングのような風格がありますよね。
蒼天翔ける日輪の
蒼天=青空に浮かぶ日輪(太陽)は、まさに勝利の象徴。強く輝く太陽の下を疾走する選手たちの姿が、自然と浮かびます。夏の甲子園、満員のスタンド、照りつける日差し……あの熱気が思い出されます。
青春の覇気うるわしく
ここで「青春」という単語が出てくるのがまた粋ですね。プロ野球選手にとっての青春とは? でもタイガースって、どこか高校球児のようなピュアさを持っているように感じます。泥臭く、全力で、勝っても負けても絵になる。その姿を「うるわしい」と讃える歌詞に、どこか親心すら感じます。
輝く我が名ぞ阪神タイガース
これで決まり。「我が名ぞ」と堂々と歌い上げる強さ。成績が悪くても、どんな時でも、「阪神タイガースの名は輝いている」と信じる気持ちは、ファンの誇りであり、心の支えでもあります。負け試合の夜にこれを口ずさんで、ぐっと涙をこらえる。それもまたタイガースファンの日常です。
こうして一節ずつ読み解いていくと、「六甲おろし」はただの応援歌を超え、阪神ファンの“人生のBGM”として根付いていることがわかります。
「六甲おろし」伝説
この歌は、ファンだけでなく選手たちにとっても特別な存在です。
たとえば広沢克実選手は、2001年6月21日の巨人戦でサヨナラ打を放った後、お立ち台で「次にサヨナラを打ったら、六甲おろしを歌います」と宣言。そして同年8月29日、再び巨人戦で決勝弾を放つと、見事な約束の実行。「みなさん一緒に歌いましょう!」とファンと共に熱唱しました。この瞬間は今でも語り草になっています。
2005年の優勝時、今岡誠選手は「この歌の重みを、シーズンを通して毎日感じていた」と語りました。試合後、スタンドに視線を向けながら「六甲おろし」を聴く彼の横顔がたびたび目撃され、それは阪神タイガースの魂そのものでした。
また、2023年に逝去された吉田義男元監督――1985年の日本一を成し遂げた指揮官でもありますが、そのご葬儀の出棺の際には、ご本人が生前に録音された「六甲おろし」が流れたといいます。この歌が、人生そのものを象徴する存在だったことを物語るエピソードです。
まとめ
ファンと選手がともに歌い、勝利の喜びも、敗北の悔しさも共有する。「六甲おろし」は応援歌であると同時に、阪神という球団と私たちファンをつなぐ“関係性”そのものです。選手がこの歌を誇りに思い、ファンがその姿に涙する――そんな球団は、世界中を探してもそう多くはないように思います。
そしてこの歌は、「TORACOダンス」「みんなで六甲おろし」のように時代に合わせて形を変えながらも、いつの時代も変わらず、私たちの胸の中に残り続けますね!!
参照 Video Title
【#TORACO】TORACOダンス2023!POPでCUTEな六甲おろし!? 人気振付師#akane さんによる可愛いダンスが完成!TORACOダンスで気持ちを1つにタイガースを応援してください!参照 Video Description
【TORACOダンス】
POPでCUTEな六甲おろし!? TORACOダンスで気持ちを1つに!
人気振付師の#akane さんによるアップテンポで可愛いダンスが完成!
モデルの#重川茉弥 さんもTORACOダンスに挑戦!
「#TORACO」「#TORACOダンス」で動画を投稿して、みんなで可愛く楽しく踊ってTORACO DAYを盛り上げよう!阪神タイガースが運営する公式YouTubeチャンネルです。
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